山形県飽海郡遊佐町吹浦(ふくら)の国道345号線沿いの海岸の岩礁には、十六羅漢が刻まれています。また、眺望台から見える夕日は、一度見たら忘れられないほどの美しさです。
みごとな十六羅漢岩と、遊佐町でも有名な夕日スポットから見える美しい夕日を、ぜひご覧ください。
1. お食事処「サンセット十六羅漢」
まず初めに、吹浦の西楯地区内にはサンセット十六羅漢というお食事処があります。遠方から来られる方は、ここの駐車場に車を停めて十六羅漢岩に行きます。
ちなみにこのサンセット十六羅漢では、みやげ物のほかにラーメンや餃子を食べることができ、特にとびうおのだしで、アオサという海藻が入っている夕日ラーメンが人気なんですよ。
2. なんともみごとな十六羅漢岩
駐車場から国道345号線の上にかかる細い陸橋を渡ると見晴らしの良い眺望台があります。
眺望台から石段を下ると十六羅漢岩にたどり着きます。十六羅漢岩に会うために、石段を下りたり上ったり、ゴツゴツした岩場を歩かなければなりません。手すりなどもないため、歩くのに十分な注意が必要です。
いつも私たちは「十六羅漢」と言っていますが、正式な名称は「羅漢」ではなく阿羅漢(あらかん)と言うのだそうです。
阿羅漢とは・・・
仏教において尊敬や施しを受けるにふさわしい聖者のこと(ウィキペディアより)
この十六羅漢岩は、吹浦海禅寺の21代目の住職である石川寛海(かんかい)和尚が海難者の供養と海上安全を祈願し、地元の石工に依頼して、5年の歳月をかけて明治元年に完成させました。
正面には釈迦牟尼・文殊・普賢の三尊と観音・舎利弗・木蓮、そして16の羅漢を合わせると22体の仏像が刻まれています。全部を確認することはできませんでしたが、あまりのスケールの大きさに思わず息をのみ、手を合わせずにはいられないほどみごとなものです。
それはもう「すばらしい」の一言に尽きます。「よくここまで彫られたものだ」と感心するばかりです。
「百聞は一見にしかず」です。ぜひみなさんに見ていただきたいです!
毎年7月末頃から期間限定でライトアップもされます。
3. 遊佐町で有名な夕日スポットから見える夕日の美しさ
岩場では釣り人の姿が見えます。十六羅漢の岩場では黒鯛(クロダイ)がよく釣れます。
このお二人も、きっと黒鯛(クロダイ)を狙っているのですね。また、天気の良い日には沖合に浮かぶ飛島(とびしま)が見えます。ここから見える日本海と夕日はとても美しいです。
日本海に沈む夕日を見たくて、日没に合わせてもう一度来てみましたが、息を飲むほどの美しさでした!一度見たら忘れられず、何度も見に来ています。
日没ぎりぎりに行くよりも、30分くらい前に行って見る方が夕日が大きく見え、一段ときれいです。日が沈むまで、ずっと見とれていました。
みなさんもぜひ一度、十六羅漢岩と夕日を見においでください。
十六羅漢から歩いて10分くらいのところにある南光坊(なんこうぼう)坂からも日本海が一望でき、そこから見える夕日もとてもきれいなんですよ。こちらの夕日スポットもおすすめです。