ウォーキングお役立ち記事

ギックリ腰になって気づいた痛みがやわらぐ姿勢と歩き方

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ぎっくり腰

体の衰えを表すときには、「人は足から衰える」という言い方をします。体を支える土台となっている足が衰えれば、上半身をまっすぐささえることができず、姿勢がくずれてしまいます。

体の衰えにより姿勢がくずれる以外でも、年齢にかかわらず、まちがった姿勢や歩き方をしていると、ひざや腰・背骨などに負担がかかり、痛みが出たり骨に変形が生じます。健康で長く歩き続けられるためには、姿勢や歩き方をもっと意識する必要があります。

先日私は、掃除機をかけただけでギックリ腰になってしまいました。普段と同じような動作をしていても、体の疲れ具合によりギックリ腰は突然なってしまうんですね。腰の痛みのために真っすぐに立つことも、普通に歩くことも困難になってしまいました。

歩くことに関して、一般的には「歩く時はかかとから着地する」と言われていますが、ギックリ腰になってみて、「それはちがうんじゃないか」と気づきましたので、のちほどそのお話をしたいと思います。

1. 基本的な姿勢

歩き方を考える前に、チェックしなければならないのは「姿勢」です。姿勢の影響で、首や肩、腰への負担のかかり具合が違ってきます。

基本的な姿勢としては、てっぺんから糸で頭から体ごと引っ張られているようなイメージで、背筋をまっすぐ伸ばします。そして、顔は正面を向いて、まっすぐ先を見ます。

2. 肩こりや腰痛になりやすい姿勢

前かがみになっていると猫背になり、肩こりの原因になってしまいます。逆に背中が反りすぎてしまうと、腰痛になってしまいます。首が前に出ていると、肩こりや頭痛の原因になってしまいます。

このような姿勢で歩くと、体のあらゆるところに痛みが出る原因になります。

良い姿勢と悪い姿勢

3. ギックリ腰が楽になった歩き方

上半身は肩の力を抜いて、肘を軽く曲げて後ろに引くようにして歩きます。そして下半身ですが、今までかかとで着地していましたが、ギックリ腰の時は少し歩くだけでも腰に響き、非常に痛い思いをしました。

そのとき感じたことなのですが、かかとで着地すると、その衝撃が腰にズキズキと響き、腰の痛みが増しました。ところが、つま先と指の付け根とかかとの3点で着地する歩き方を試してみたところ、かかとで着地した時の痛みは感じませんでした。

かかとの1点で着地するより、つま先と指のつけ根とかかとの3点で着地した方が、体重が分散されて、足への衝撃が少ないことに気づきました。ということは、かかとで着地するときには、知らず知らずのうちにひざや腰にかなりの衝撃を与えてしまっているということになってしまいます。それが積もり積もって、ひざ痛や腰痛を引き起こしてしまうのではないかと、ギックリ腰になってはじめて気づきました。

今まではかかとで着地して当然とばかり思っていましたが、これからは自分で見つけたつま先と指のつけ根とかかとの3点で着地する方法で、ひざや腰を守るようにしたいと思います。

4. 体に痛みが出る歩き方

ひざを伸ばして歩くと、地面からの衝撃をうまく吸収できなくてひざや体全体を痛めてしまいます。ひざを守るためには、ひざにゆとりを持たせて歩くことが大切です。

それから、歳をとるにつれて歩幅が小さくなっていくのを感じます。意識して歩幅をちょっと広めにとって歩くようにすれば、背筋を伸ばして歩くことができます。

靴の減り方にかたよりがある人は、体の重心もかたよっています。体の重心がかたよると、ひざや腰など体全体に余計な負担がかかり、痛みの原因になってしまいます。

5. 歩くことは全身運動

歩くという行為は、おもに足に注目が行きがちですが、歩くことは全身をフルに使って行う運動です。いつも何げなく立ったり歩いたりしていますが、体のどこか一部でも痛めば、うまく歩けないということをギックリ腰になって改めて感じました。

普通に立ったり歩いたりできることって、なんてすばらしくてありがたいことなのでしょうね!

ウォーキング女性

参考図書:「やってはいけないウォーキング」(著者 青栁幸利)、「歩くとなぜいいか?」(著者 大島清)、「病気の9割は歩くだけで治る!」(著者 長尾和宏)、「一生、自分の足で歩く本」(坂詰真二)、「ウォーキングだけで老けない体をつくる」(満尾正)

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